一戸建てなどのマイホームを購入する際には、さまざまな初期費用が発生しますよね。
「頭金」や「手付金」という費用があることは、みなさまもご理解されていると思います。
今回は、「頭金」と「手付金」の違いは何なのか、そして頭金の相場についてご説明していきます。
一戸建て購入時の「頭金」と「手付金」の違いとは?
まずご理解いただきたいのが、「頭金」は支払いが必須ではない初期費用で、「手付金」は支払いが必須な初期費用であることです。
初期費用として「頭金」を多く支払えば支払うほど、住宅ローンとして借入する金額は減るため利息が安くなり、結果として全体の返済額を減らすという効果がありますが、実は以前は、それ以外の意味合いがありました。
それは、住宅ローン借入時の「信用」でした。
「頭金」をしっかりと積み上げることで返済能力があると見なしてもらい、住宅ローン審査を通りやすくするという意味合いがあったのです。
しかし、現在は超低金利時代に突入していることもあり、住宅ローンをフルローンで組み、一戸建てなどのマイホームを購入する方も多くなってきているため、住宅ローン審査も「頭金」が重要視されなくなってきています。
そのため、「頭金」の意味合いは、昨今においては、主に住宅ローンの返済額を減らす意味を持つ初期費用と考えてよいでしょう。
一方、「手付金」については、同じ初期費用のなかでも重要な役割を持ちます。
それは、契約を確実にするための、契約者を拘束する意味合いです。
支払った「手付金」については、買主が契約解除をする場合の違約金として没収されたり、売主が契約解除をする場合には2倍にして返金されたりするものです。
そのため、支払いが必須の初期費用として「頭金」とは役割が違うのです。
一戸建て購入時の「頭金」の相場
それでは、一般的に「頭金」がどれくらい支払われているものなのでしょうか。
ズバリ「頭金」の相場は、一戸建て購入価格の2割程度が平均額です。
3,000万円のマイホームであれば600万円ほど、5,000万円のマイホームであれば1,000万円ほどの「頭金」を支払う方が多いことになります。
もちろん、「頭金」がないからといって、マイホームの購入をためらう必要はありませんが、支払いの額が多ければ多いほど、住宅ローンの返済額は大きく減ることには間違いありません。
仮に、3,000万円を固定金利2%で35年フルローンを組んだ場合の総支払い利息は約1,170万円です。
「頭金」を600万円支払って2,400万円の住宅ローンを借入した場合の総支払い利息は、約940万円です。
支払いの利息が、約230万円も軽減することがお分かりいただけると思います。
まとめ
「頭金」は「手付金」と違って支払い必須ではないものの、「頭金」が多ければ多いほど、住宅ローンの総返済額を減らすことができます。
一戸建てなどのマイホームを購入する際には、なるべく「頭金」を多く支払うことを意識しつつも、無理のない返済ができるようなプランを立てることが重要といえるでしょう。
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